なんかひとこと

灯油100円。軽油もあんなに高いから経済破綻しているはずなのに、世の中は隠蔽しているでしょ

2018-09-29

Linusの権力者としての資質と、Linuxの経営体質

次の記事が参考になります。
https://blog.valerieaurora.org/2018/09/20/something-is-rotten-in-the-linux-foundation/

Apple Computer における Steve と同じように、Linus Torvalds は Linux のいわゆるカリスマです。Linus の知名度や崇拝で人とカネが集まってきました。

しかし、Linus は Linuxプロジェクトを終始支配してきた権力者、いわば皇帝のような存在です。
長期間の独裁は偏向が必ず起こり、多くは組織の腐敗が起こります。

さらにまずいことに、Linus は自分こそが正しいと思っているので頑な(かたくな)で、上がってきたコミット(提案)やプログラムコードが意に沿わないと、怒ります。
権力者の立場で怒れば、それはいわゆるパワハラです。
パワハラ野郎を信奉する人々もおり、権力者を利用しようとする者が必ずいるので、いままでこの組織実態が続いてきたわけです。
異質な人や、運のよくない人は、組織から排斥されます。そうして嫌な者が排斥されるのがむしろ都合のよい既得権益者(コバンザメ、太鼓持ち、ゴマすり)もいます。

Linus が居ないとLinuxの人気が失われる、組織が瓦解することを、Linux Foundation のスポンサー達は危惧してもいます。
多くの企業や団体が、寄付やコミットで参加しています。
例えば、Intel, Google, Facebook がそうです。大資本ですから、動いているカネも膨大です。そして、寄付しているだけでなく、コミットしている、従業員のプログラマを参加させています。企業が従業員に給与を払ってコードを書かせてLinuxにコミットさせています。

最近では、Intel の Meltdown バグの関連でLinusがIntelの従業員に怒ってかかることがありましたが、MeltdownはIntelの責任なのでまだわかるかもしれません。
しかし、以前にもIntelの従業員がLinusらから頭ごなしに怒られて潰されて排斥されたことがありました。
もちろん、Intelだけの話ではありません。
それどころか、大資本に属さない市井のプログラマだって怒られています。

とはいえ最終的には、
  • Linux FoundationがLinusを追放する
  • 有志企業などがLinuxをフォークさせて別プロジェクトを始める(GPLv2だからフォーク可)
といったことは可能です。
ただこれは最終手段で、Linus のカリスマなしにうまくいく続けていけるか判りません。
下手に分裂すると共倒れという危険があります。

GoogleやMicrosoft、Facebookなどもある程度はそうかもしれませんが、Intel なども diversity や inclusion に力を入れています
「ポリコレ」(political correctness)ではありません。よい製品をつくるためにも、社会の一員として立派に振る舞うためにも、そしてなにより投資家の人気を得るためにも必要です。ポリコレではなく現実です。
つまり Intel はわざわざ、パワハラされるために従業員を参加させているということになってしまっているわけですから、いよいよ黙ってはおれません。従業員がヘイトされパワハラされるのは社内規則に違反もするでしょうが、株主や投資家も労働組合のたぐいもいいかげんに黙ってはいないでしょう。

そして先日に、Linus が重要なミーティングを失念して家族のイベントをダブルブッキングさせ、さらにそのためにミーティングの開催場所を変更せねばならなくなったという事件があり、
さすがに「いちいち偉そうに怒って独裁してきたけど、そのあんたはどうなんよ? 仕事なんないよ」という話に当然になり、Linusは「お休み」に入ったわけです。

これほどひどくとも、追放までは未だにさせられていません。

周囲としては、「そろそろ引退してほしいなー」と思っているかもしれません。
名誉顧問くらいにでもなって、講演会に出て人気を集めてくる役割になってくれればよいわけなのですが。

しかし、Linusは下手くそな言い訳をジメジメ続けていて、何が悪いのか解っていません。
technically wrong を指摘することは必要でも、angry は not neccessaryでしょう。
けれども、どうやらそのこともLinusは解っていないようです。
もちろん、パワハラやってきたという自覚もないようですね。
  • 自分だけが正しいわけではないということ
  • 自分が権力者の立場で、乱暴に権力を振るうと公平にならないということ
  • 他人への言動は、自分の服装などとは異なるということ(他人を傷つけること)
  • 不特定多数の、一般人のみている場での言動は、プロジェクトの評判を貶めていること
が、Linusには解っていません
だから、不必要にangryになるわけです。「俺のもの」で「俺のしごと」で、「俺が正しい」から、自分の思い通りではないと怒るわけです。

こうした暴君現象は世界のあちこちで見受けられますが、アベやドナルドトランプなど独裁政権でも一般的ですよね。
けれども、既得権益者の利害関係があり、そうした独裁者が絶滅することが未だにないのですよね。

Linuxに関しては、いわばナンバー2のGreg KHがなんとか場を収めようと努めてきたはずですが、散々メンツを潰されてもきました。
なにせ、指導役として新入りのプログラマの面倒をみたりもしてきましたし。

また、そうした部下のメンテナはLinusにメンツを潰されています。
Linusに上がってくるのは最終稿で彼は最終の査読をする立場です。
つまり、途中で査読した面倒を見た中間のメンテナがいるわけで、Linusが激怒するたびにメンテナのメンツも潰れます。
「中間管理職」状態です。

生き方やものの捉え方だけではなく、組織の腐敗の典型を凝縮したような例でもありますね。